![Weather : Makubetsu
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Time : 2024-07-16T18:10:02+09:00
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ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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「野蛮人」とは自分のアタマで考るのをやめ、「順応の気構え」を持つ人のことを指すそうです。複雑な現代社会で起きていることを正確に理解するためには、さまざまな知識が必要で、しかしながら、1人の人間の能力や経験には限界がある。この限界を超えるには、他人の知識や経験を自分のものとして取り込むことが重要で、その最も効果的な方法が読書だと述べています。『野蛮人の図書室』は、読書によって野蛮人を脱し、教養人になるための本を紹介したブックガイド。「人生を豊かにする書棚」など全4章からなり、とりわけ、第二章「日本という国が分かる書棚」、第三章「世界情勢がわかる書棚」は、原文を引用した解説文が分かりやすく、世界の出来事を知りたくなります。
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92歳から詩作を始めたトヨさんが、一人息子の勧めで書きためた詩を自費出版、その後内容を追加し、再出版したのが『くじけないで』。この本は、みずみずしい感性と優しさ・力強さが、短い言葉の中にさらりと表現されています。あとがきの前の「朝はかならずやってくる」―私の軌跡 (P98~)を読んだあと、トヨさんの心の奥底…息子さんへの思いが、より一層胸に迫り、ググ~っと熱いものがこみあげてきます。私もすぐ、高齢の母にパワー注入のため読んでもらいましたが、今は認知症が進み、二作目の「百歳」も、2013年に101歳で亡くなられたことも伝えていません…。
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先日、「探査機はやぶさ2」の機体が報道陣に公開されたと新聞で報じられていました。「探査機はやぶさ」の帰還に沸いた日から早や4年も経ったのですね。『探査機はやぶさ7年の全軌跡』は、2003年に打ち上げられ、7年の歳月をかけて地球から直線距離で3億キロメートルの彼方にある小惑星イトカワまで旅してきた「探査機はやぶさ」が、2010年6月13日に地球に帰還するまでの軌跡を豊富な写真や図解と関係者のインタビューで紹介しています。行方不明になった45日間に何があったのか?地上への最後の難関である、大気圏突入をいかにこえたのか?「探査機はやぶさ」の宇宙の旅の全容を知ることのできる1冊です。
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