ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
社会学者の小熊英二が、上野千鶴子、東浩紀、木村草太など11人の相手と向き合い、真剣にその思想・活動について対談する『真剣に話しましょう』。あとがきに、”対談は、論文とちがって、「生もの」である。応答のなかで生まれる緊張感と即興感が長所である。内容そのものは、時事的なものであり、いずれは古くなる。”と書かれているように、そのやり取りは臨場感があり引き込まれていきます。日本国憲法制定後の国民の憲法に対する意識についても触れられているので、今だからこそ読んでおきたい一冊。
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3月は一面雪景色だったものが、4月には残雪が無くなり、気付けば5月のゴールデンウィークが目の前。せっかくの連休なのでどこかへ旅行するための計画づくりの参考に、また仕事などで行く予定がなくても本を読んで旅した気分になる3冊を紹介します。
一人で旅をしている20歳の女性にヒッチハイクを頼まれたり、いきなり今晩家に泊めてほしいと言われたら受けられるでしょうか?『ヒッチハイク女子、人情列島を行く!』は1万円とギター片手にヒッチハイクで日本一周、47都道府県を旅した女性の記録です。あまり人を信用していなかったという著者が、1年4ヶ月の旅の中で経験し感じたこととは・・・
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私の密かな夢のひとつに「死ぬまでに何か本を一冊出したい」というものがあります。中学生の頃に1度だけ授業の一環で絵本を作って子供たちに読んでもらったことがあるのですが、当時一番悩んだのがストーリーの流れや絵の構図でした。こちらの『楽しい絵本のつくりかた』では長谷川義文さんやわかやまけんさんなど超大御所の絵本作家さんの作品を用いて絵の見せ方やストーリーの考え方、さらにプロの絵本作家さんの制作風景まで掲載されています!ちょっとした趣味で作りたい方にも、本格的に出版を考えている方にも役立つ1冊となっています。
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