2024年 (令和6年)
5月7日(火)
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午前10:00から
午後 6:00まで

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 私の密かな夢のひとつに「死ぬまでに何か本を一冊出したい」というものがあります。中学生の頃に1度だけ授業の一環で絵本を作って子供たちに読んでもらったことがあるのですが、当時一番悩んだのがストーリーの流れや絵の構図でした。こちらの『楽しい絵本のつくりかた』では長谷川義文さんやわかやまけんさんなど超大御所の絵本作家さんの作品を用いて絵の見せ方やストーリーの考え方、さらにプロの絵本作家さんの制作風景まで掲載されています!ちょっとした趣味で作りたい方にも、本格的に出版を考えている方にも役立つ1冊となっています。

 書きたい本が絵本であっても小説であっても、物語を作る上でも大切になってくるのはやはり物語の「世界観」なのではないでしょうか。どのような仕組みの世界の上で何が起こっているのか。そこをしっかり掘り下げて考えればまた新しい物語が生まれるかもしれません。『ストーリー世界の作り方』ではわかりやすい図や練習問題などで物語の基盤となる世界の作り方を解説しています。
 本は完成したし出版の準備もできた!あとは売るだけ!という状態になったら今度は「どうしたら本を手に取ってもらえるか」という問題も出てきます(そんな段階に行けたらとてもすごいことですね…憧れます)。『コトPOPを書いたらあっ、売れちゃった!』は商品のメリットを自身の価値観と言葉で訴えるPOP=コトPOPの作り方をわかりやすく解説している1冊。このコトPOPを描く上で大事なのは「作り手売り手の一方的な主張ではなく、お客様の視点で書くこと」なのだそうです。自分の作ったものは客観的に見たらどのように映るのか。イメージするのはとても難しそうですが、このステップをクリアすればもしかしたらあなたも売れっ子作家さんの仲間入り!…かもしれません! MCL編集部 (小)

三冊堂187号 (2015/04/16)