

ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。


劇作家の井上ひさしが読書について語る『本の枕草紙』。書物は化けて出る、図書館と線引き法、本の運命など、目次には、はっとさせられるコトバが並んでいます。星新一の「ショートショート」を漫然と読む人は損をしていて、注意深く考えて読むほど、結末のどんでん返しに強い衝撃を受ける。つまりは、読むというエネルギーを投下するほど、結末の爽快感の度合いが違いが出ると述べています。
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4月29日~5月5日はおもちゃ週間です。おもちゃ週間に因んで、おもちゃに関わる人の本を三冊ご紹介します。みなさんはおもちゃインストラクターという資格をご存じでしょうか。おもちゃインストラクターとは、玩具や手づくりおもちゃでの遊びを通して、子どもたちの身心の発達をサポートする人のことです。全国で約2万人近くの人が取得している資格です。そんなおもちゃインストラクターについて学べる『おもちゃインストラクター入門』。おもちゃインストラクターを目指す人のためのノウハウを集約した一冊となっています。
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