ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
夏ですね。夏といえば怪談ですね。私にとっては不意打ちお化け屋敷や怪談講演のCMにヒヤッとさせられる時期でもあります。“怖い”ときくと学生時代“恐怖”に関する評論を国語の教科書で読んだのを思い出します。ということで、“怖い”を考えてみる三冊。まずはここから。『なんで夜はこわいの?』。考える少年Qくんと一緒に「ひとつのことをふか~く考え」ます。タイトルの疑問から始まり、おばけが怖いの?暗闇が怖いの?など発展させながら、“どうして恐怖を感じるのか”をじっくり考えます。
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北海道でも猛暑が続くこの夏。ふと外を見たときに見える、生い茂る植物が目からも夏を感じさせてくれます。青々とした葉をつける木々、鮮やかに咲き誇る花など様々です。そんな植物には一体どんな秘密が隠されているのか。植物たちの不思議な魅力に迫る3冊をご紹介!
身近にある植物でもまだまだ知らないことがたくさん。『面白くて眠れなくなる植物学』では知っていそうで知らなかった植物たちの生態やちょっとした雑学を教えてくれます。「竹って木なの?木はどこまで大きくなるの?」といった疑問から知っていたらちょっぴり嬉しい花占いの必勝法まで教えてくれる一冊です。
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