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「約束は守った…伝えてほしい…」。それが無差別通り魔事件の被害者となった飯山晃弘の最後の言葉だった。彼が身を立てにしてくれたおかげで死をまぬがれた明香里。彼女は、身代わりとなって死んだ飯山の最後の言葉を伝えるために彼の人生を辿りはじめる。この言葉は誰に向けたものだったのか、約束とは何なのか。『罪の境界』人間と怪物の分岐点は、少しの違いなのだと深く考えさせられる一冊。
吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚 三原響子から身柄引受人に指名され遺骨と遺品を受け取る。響子は10年前に我が子を含む女児2人を殺めたとされ死刑囚となった。死の直前「約束は守ったよ。褒めて。」と言ったという響子は、どんな人生を歩んできたのか。約束とはなんだったのか。香純が響子の地元で、辿り着いた答えが実に悲しく切ない『教誨』。東北地方で実際にあった事件を元にした一冊。
動物たちの国に、レオンという小さなライオンが住んでいました。レオンは、自分が王さまになったら盛大なパーティーを開いてみんなを招待すると約束をします。ところが、レオンは王さまになっても約束を守りません。それどころかイスにふんぞり返り、気分しだいで勝手な命令を出すのでした。そこへ王さまから飛ぶことを禁止された『ことりのギリ』が現れ・・・権力の魔力を風刺した絵本です。 MCL編集部(由)
三冊堂671(2024/08/01)