ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
「夏」。時に楽しく、時に辛く、…そんな季節がやってまいりました。
夏といえば花火!幕別でも7月14日に花火大会を控えていますね。
この時期にお子さんと読んでほしいのが『はなびドーン とことこえほん』です。ページをめくると、濃紺の紙面に昇る一筋の白い線が。もう一枚めくると、見開きいっぱいに花火が広がります。キラキラで、ピカピカで、今年もきっと花火に行きたくなる一冊です。
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だって人間だもの。そう思えど、暗い水の流れに打たれるような感覚が拭い去れない時があります。より良い人生を歩んでいくための生きる智慧をお坊さんが説くWEBサイトを書籍化した『hasunohanaお坊さんお悩み相談室』。もうどうなってもいい人生なので、そいつか家族に復讐しようとさせ考えるほど許せない人がいる40代男性の悩みには、「最強の恨みの果たし方はそいつに無関心になることです(本文中より引用)」との答えが。何のために生まれたかという20代女性の問いには、日本での茶道、芸術等の師弟関係の在り方の一つである「守破離」という言葉を用いて説いています。
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本日は、本館にある「悟空文庫」から三冊をご紹介させて頂きます。
「悟空文庫」とは「FNS27時間テレビ」の2007年の企画で、視聴者の思いが詰まった絵本を全国の子供たちへ届けようという試みから、幕別町図書館が寄贈を受けた100冊の絵本のことです。
最初の一冊は『おふろだいすき』です。主人公とあひるのプッカがいつものとおりお風呂に入るところから物語が始まります。ブッカを湯船に入れて、身体を洗っているうちに、カメ、ペンギン、オットセイ、次々とやって来る動物たちにワクワクして、一緒の湯船に入り、数を数えると・・・アラ不思議!読んでいるあなたに、「きみも、おふろがすきですか?」と真っ直ぐに問いかけてきます。お父さん、お母さんへ、お風呂が苦手な子どもに読んであげるといいことがあるかもしれません。
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