ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
私たちの身の回りにある、あって当たり前のものたち。そんな普段何気なく使っているものも、これまでの長い歴史の中でたくさんの発明が築き上げてきたもの。『発明大図鑑』では長いようで短い、短いようで長い人類の歴史の中で生み出された様々な発明をたくさんの写真と一緒にわかりやすく解説しています。エレベーターや電子レンジなど私たちの今の暮らしを作り、支える多くの便利な発明品がどのようにして誕生したのか。不便な暮らしの中でいろんな便利さを見つけ出していった発明家たち。その時代背景と発明の裏に隠された多くの人々の物語に迫ります。
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人類が“いなくなった後”のお話色々。元から存在する生物の形態を比較的保ったまま人類的な生活を営む『ざわざわ森のがんこちゃん学校おばけのなぞ』。がんこちゃんが通うマンナカ小学校の地下室は「大むかし、このあたりにすんでいたという、にんげんたちが、ごみすてばにしていた」場所で、そこには「にんげんの、くびから下の、ほねのひょうほん」が置いてあります。『学校おばけのなぞ』はがんこちゃんたちがこの標本の頭を探し奮闘するお話です。NHKの道徳番組ということもあり、特に“人類が何をしてどう絶滅したのか”という所に焦点が当たることはあまりありませんが、時々登場する人類の遺構等にどきっとさせられます。しかしながら、がんこちゃんたちが力を合わせて物事を解決していく姿には勇気をもらうと同時に癒されます(人類は絶滅していますが)。
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