ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
今回は節分も近いということで、ちょっと変わった鬼の話を選んでみました。
一冊目は『オニガシマラソン』。「おしりたんてい」で有名なトロルさんが描く桃太郎をベースにした絵本です。オニガシマで開催されるマラソン大会に招待された、オニすごい選手たち。さて、誰が一位になるでしょうか?ユーモアたっぷりの展開と思いもよらないオチにきっと笑ってしまうはず!探し絵も楽しめます!
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よく見かけるあのキャラクター。その原作の本をご覧になったことはありますか?今回は図書館で読める、人気キャラクターの原作本を紹介します。数え切れないほどたくさんのグッズが存在するスヌーピーの原作は、アメリカ発の新聞連載漫画『ピーナッツ』です。実はマンガの主人公はスヌーピーではなく、飼い主の男の子「チャーリー・ブラウン」。作中には人間の子どもたち、犬、鳥以外のキャラクターは登場せず、子どもたちの親や先生などの大人たちは存在こそするものの、決して姿やセリフは描かれません。子どもたち(時々犬)の目線で展開するストーリーや素直でストレートな台詞回しは、シュールでありながらもどこかかわいくてクセになります。
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