ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
75歳にして生き方の方針を変えた著者が、日々思うこと、実践していることをありのままに綴った『75歳、油揚がある』。5年前の著作『70歳、これからは湯豆腐』では、これからはいろいろなことにこだわらず、淡白な人生を送るとしていましたが、5年の月日を経て、深く、濃く、しっかりと噛みしめた人生を過ごすという境地に至っています。棚から溢れるレコードやCDから、これは本当に素晴らしいと思う音楽に耳を傾ける。名画は二度、三度、四度見て深める。好きな町に通い、一杯かたむけながらその町が好きな理由を考える。自分が積み重ね身につけてきたものをすくい取ると、一本の糸に繋がっていくような気がします。
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猛暑の後、秋は駆け足で過ぎ去り、瞬く間に冬が訪れました。十勝の冬は、凍てつく寒さに加えて、近年では降雪量も多く厳しさを増しています。今回ご紹介するのは、そんな冬を少しでもあたたかく、楽しく過ごすための三冊。『すぎやまともの手編みこものBEST SELECTION』は、シンプルなミトンから、ぬいぐるみのようなユニークなマフラーまで、手編みの小物を41点掲載。温かいだけでなく、可愛らしい柄やデザインに気分もあがります。時代を問わず長く使えるものが多いので、自分用にも、プレゼントにも。
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