2023年 (令和5年)
3月24日(金)
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午前10:00から
午後 6:00まで

ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・

 井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』

本と本 本はつながる。    
本と人 本とつながる。    
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。

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 絵本や小説、キャラクター…有名な作品がどのようにして誕生したか気になったことはありませんか?今回は有名な作品の知られざる誕生エピソードが語られる三冊を紹介します。
「坂崎千春」というお名前に聞き覚えがない方でも「Suicaのペンギン」や「カクカクシカジカ」、「チーバくん」等のキャラクターは見たことがあるはず。シンプルでありながら愛嬌たっぷりのマスコットキャラクターを数多く手がける坂崎さんが、貴重な資料と共に創作へのこだわりをたっぷり綴ったエッセイ『イラストのこと、キャラクターデザインのこと。』。誕生当初の、今と少しだけデザインが違う「Suicaのペンギン」のイラストは必見です。

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 幼い頃から強烈すぎる母親から逃れるように、もがき苦しんできた主人公・夏帆。著者自身が長年抱えてきた実の母親への複雑な思いや葛藤を描く『放蕩記』。許せないとしながらも、常に母親のことを意識してしまう屈折した母娘の関係が描かれる。著者の半自伝小説。

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 4月に映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズの最新作が公開され、7月からは最新作舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」がいよいよ日本で開幕。この夏はハリー・ポッターが熱い!というわけで、ファンなら必ず楽しめる三冊をご紹介。
 まずは、原典の小説を読み込んで、奥深い物語を味わい尽くしましょう。『ハリー・ポッターと賢者の石 ミナリマ・デザイン版』は映画のグラフィックデザインを担当しているミナリマ社が表紙と挿絵を手掛けたシリーズです。しかけ絵本のようなギミックが満載で、映画から入って原作を初めて読む方も、再読する方も楽しめる一冊に仕上がっています。

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