よく見かけるあのキャラクター。その原作の本をご覧になったことはありますか?今回は図書館で読める、人気キャラクターの原作本を紹介します。数え切れないほどたくさんのグッズが存在するスヌーピーの原作は、アメリカ発の新聞連載漫画『ピーナッツ』です。実はマンガの主人公はスヌーピーではなく、飼い主の男の子「チャーリー・ブラウン」。作中には人間の子どもたち、犬、鳥以外のキャラクターは登場せず、子どもたちの親や先生などの大人たちは存在こそするものの、決して姿やセリフは描かれません。子どもたち(時々犬)の目線で展開するストーリーや素直でストレートな台詞回しは、シュールでありながらもどこかかわいくてクセになります。
「ミッフィー」として知られている『ちいさなうさこちゃん』。本国オランダでは「ナインチェ・プラウス(Nijntje Pluis)」といい「ふわふわうさちゃん」という意味です。「うさこちゃん」はこれを日本語訳した名前で、よく知られている「ミッフィー」は英語圏での名前なのです。そんなうさこちゃんの原作は絵本。1巻目ではお父さんの「ふわふわさん」とお母さんの「ふわおくさん」の夫婦の間にうさこちゃんが生まれるまでが描かれています。
幅広い年代の人に愛されるムーミンも、本から生まれたキャラクターです。フィンランドのトーベ・ヤンソン氏によって描かれた自然豊かなムーミン谷で暮らす人々と、そこで起こる小さな(時々大きな)事件を描くムーミンシリーズは、小説の他に絵本や漫画、アニメーションにもなっています。こちらは2019年に新たな翻訳によってより読みやすくなった『ムーミン全集』。1巻目には地球に接近してきた彗星を巡るムーミン谷のひと騒動を描いた「ムーミン谷の彗星」が収録されています。 MCL編集部(小)
三冊堂644(2024/01/25)