![Weather : Makubetsu
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Time : 2024-07-16T20:07:55+09:00
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ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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今回読んだあとに心に「ずしり」とくる3冊を紹介します。階級社会によって生じる身分差別を描いた『セブンスタワー』。黒いベイルに覆われた闇の世界にそびえる七つの塔。そこは七つの階級に分かれた厳格な階級社会。その中に住む選民タル。そして、塔の外の世界で生きる氷民ミラ。選民と言われる身分に生まれ、快適だが、窮屈な社会で暮らしてきた少年タルと塔の外の過酷な環境で生き、自由な社会で暮らしてきた少女ミラ。塔の外で出会った2人はお互いの価値観の違いからよく衝突します。しかし、共通の目的のため、嫌々、協力しあうことになりました。選民と氷民はどちらが幸せだったのか?
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- 作成者:MCL編集部
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立春も過ぎ、徐々に春の気配を感じてきていますが、十勝の大地はまだまだ真っ白な雪景色です。でも、十勝の雪景色の季節は残り少ないはず・・・。真っ白な景色に少しだけ思いを馳せたいと思います。一面真っ白な世界と言えば北極と南極。『北極シロクマ 南極ペンギン』は、北極にいて南極にはいないシロクマと、南極にいて北極にはいないペンギンの生態が詰まった写真集です。安心しきってお腹を出して休むシロクマ。お団子のようにくっ付いてこちらを見る3頭のシロクマ。荒波にじっと耐えるペンギン。ジャンプするペンギンの背景は白と青だけの世界。どうしたらこんな写真を撮ることができるのでしょうか?冷たい雪と氷の世界に生きる彼らの健気な姿に心はほっこりしてきます。
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- 作成者:MCL編集部