ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
正月に田の神さまを迎える目印として門に立てる門松は、もとはサカキやキシミが用いられていたものが、中国でめでたいとされるマツを飾るようになったことから門松と呼ばれるようになり、現在のマツよりタケが栄えるようになったのは、戦国時代以降のことなのだとか。そういった、日本人が長く伝えてきた文化や歴史にはルーツがあり、そのルーツには人びとだけではなく植物の進化の歴史が関わっているそうです。植物のルーツをひもとくことで、人びとの文化や暮らしに潜むドラマに迫る『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』。
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1970年代後半、高校生の僕と年上の女性ばかりが集う小さな喫茶店「ぶろっく」で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられた時代の物語『ダウンタウン』。喫茶店に通いだして、いろんなことを経験する。それまで会うこともなかったたくさんの人に会うようになって、その人たちの考えや生き方を感じるようになって、自分で考えるときにもいろんなことを思えるようになる。大人になるってことを、この喫茶店で学んだ。
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