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子どものころに夢中になって読んだグリム童話。白雪姫はりんご、いばら姫はバラ、6羽の白鳥は星の花、ラプンツェルはそのまま姫の名前になった魔法使いの菜園に生えているラプンツェルなど、物語には植物が欠かせない存在です。『不思議な薬草箱』は、薬草を縦糸に、これらのグリム童話を横糸に、魔女やさまざまな「伝説」が生み出された背景を解き明かします。物語の背景を知ってからもう一度童話を読んでみると、その世界を更に深く知ることができそうです。
「草や木はどうやって小さい種から大きくなるの?」という疑問に答えるのはガーデニングの専門家。「木はどうやってわたしたちが息する空気を作っているの?」という疑問に答えるのは植物学者。『世界一素朴な質問、宇宙一美しい答え』は、科学、哲学、社会など、子どもたちが投げかけた身近な疑問に世界的な第一人者が答えます。寄せられた質問の中でもっとも答えがむずかしいひとつが「なにが、わたしをわたしにしているの?」だそうです。三人の専門家のそれぞれの答えに大人もなるほどと思います。添えられた美しいイラストも「答え」を彩ってくれます。
「タンポポの花が閉じると雨が降る」など、日本古来のことわざは現代でも通じるのか?ウンチクたっぷりに解説するのが『アマタツさん、ネコが顔を洗うと雨が降るって本当ですか?』です。「桜の花の寿命を予測する方法」や、「紅葉の見頃を自分で計算する方法」など天気に関するなぞなぞや、「イチョウの葉が落ちると根雪」など全国ご当地ことわざMAPなども楽しく、知って得する天気のことわざが満載です。「星が瞬いて見えると、雨が降る」のだとか。さて今夜の空はいかがでしょうか? MCL編集部(紀)
三冊堂216号 (2015/11/05)