ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
カフェで「本日のコーヒー」を飲む男女。彼らの関係は、いわゆる友達以上、恋人未満だ。明日の女の誕生日を二人で祝うべく、男は読書好きの女に本をプレゼントして一気に距離を縮めようとする。
男:明日、誕生日だよね?1日早いけど、これプレゼント。
女:え?本?!最近は「積読本」が多いんだけど、嬉しい!
開けてもいい?
男:もちろん。
女:『百瀬、こっちを向いて』ね。映画にもなったし、
人気あったよね。
男:そうそう!一緒にDVDを見てもいいかな~。なんて。
女:でもこれって、嘘の恋愛関係から始まる話なんだよね・・・。
男:あ、そうだっけ?実は、もう1冊あるんだ!
- 詳細
- 作成者:MCL編集部
図書館では、ふらっとあ~とでチョコレートをテーマにした写真とブローチの展示会、「ふたごの、展示会 chocolate」を開催中。
味も値段も高級な町一番の洋菓子店・金泉堂のショーウインドーを割ったと濡れ衣を着せられた二人の小学生。信じてもらえない悔しさから、店のショーウインドーに飾られている大きなチョコレート城を盗むという計画を企て、大人に闘いを挑みます。予想できない展開にページをくる手が止まらず、読んだ後には面白い、おいしい、爽快など、いろいろなキモチが湧き起こります。不朽の名作『チョコレート戦争』。
- 詳細
- 作成者:MCL編集部