ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
コミュニティデザイナーとは、住民参加型のコミュニティをデザインする仕事、つまりは『ふるさとを元気にする仕事』である。緑豊かな風景に、郷土料理、地域のお祭り、ご近所づきあいなど、日本のふるさとには、今なお有形無形の財産がたくさん残されている。中山間離島地域では、過疎化が急速に進み、日本の人口も減少し、少子高齢化社会を迎えた日本。著者は、人口が減ること自体が問題ではなく、減り方の中で生じる課題をどうやって見つけ、どう乗り越えていくかが私達が一番解決しなければいけない問題であると言う。本書の中には、北海道の事例もあり、空知管内にある沼田町での取り組みが紹介されている。
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3月26日、北海道新幹線が開業。北海道と本州の新しいつながりの幕が開きます。北海道新幹線用車両「H5系」の列車名は「はやぶさ」と「はやて」。列車の名前や愛称で、しりとり遊びができる写真絵本『でんしゃのしりとり』。はじまりの『は』が「はやぶさ」。最後の「ん」でおわる「ろくもん」まで、84台の列車が大きな写真と解説付きで登場します。列車の名前を通じてことばの世界を広げながら、遊び感覚で、ひらがなに親しむことができます。
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何かとお別れの話題が多くなる季節。寂しくて痛々しい、忘れられない「出会いと別れ」が描かれた小説を紹介します。
直木賞受賞作家でもある桜庭一樹さんの『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』 当初中高生向けのライトノベルとして発表されたこの小説は、冒頭で物語の結末である「主人公の親友の死」が示唆される衝撃的な始まり方をします。主人公である「なぎさ」の回想という形で親友「藻屑」との出会いまで遡り、決して覆ることのない残酷な結末に向かって進んでいく…。「最後はこうなってしまう」とわかっていても読み進める内にそうならないでほしいと願ってしまうのは、彼女たちがあまりにも無力な「子供」だからなのかもしれません。
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