![Weather : Makubetsu
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Time : 2024-07-17T04:10:01+09:00
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ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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名だたる作家たちが、カレーについて熱く語る。どれを読んでもカレーカレーな、カレー臭漂う33篇のアンソロジー。カレーの表紙に始まり、カレー色に染まった頁。ただならぬカレー愛を感じる『カレーライス!!アンソロジー』。大まじめに、カレーライス(むしろ、ライスカレーというべきか…)について語る、とにもかくにも一冊まるごとカレーな本なのである。私の祖父もカレーライスが大好きだった…。カレーをかっこむ祖父の姿を思い出しながら、カレーな世界に浸る。読んだ後は、もはやカレーしか考えられない。よし!!今晩は、カレーだ!!
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- 作成者:MCL編集部
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46話からなるエッセイ集『再び女たちよ!』の中の「犬の生涯」。子供のいない夫婦がコッカー・スパニエルの仔犬を飼う。室内で育てるが、トイレなどの躾が覚えられず、2カ月もたたないうちに庭で鎖に繋がれたままとなる。夫婦には仔犬に対する愛着がなくなり女中が世話をするが、仔犬は二度と楽しく駆けまわることなく、鎖に繋がれたまま7年の途中で生涯を閉じる。夫婦にはまだ、子供がいない。
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せり なずな おぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草。七草を食べるとお正月もそろそろ終わり。七草はおせち料理で疲れた胃を休めるためとも言われていますが、日常に戻っていくための儀式のようにも思えます。植物学者である著者が、植物にまつわる多彩なエピソードを綴った『私の植物散歩』。春の七草はもとより、夏と秋のそれについても触れています。例えば、ハコベラは緑の草むらのなかに、白い星型の花を満天に星をちりばめたように点々と咲かせるなど、植物の一つ一つの描写は、さながら童話を読んでいるような心地良さに包まれます。
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