ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
実の親が特別な事情で育てられない6歳未満の子どもを養親が引き取り、法的にも実の親子関係が成立する「特別養子縁組制度」が日本で導入されたのは1987(昭和62)年(施行は1988(昭和63)年)です。この制度の、子どもと、子どもを育てたい夫婦を結びつけるボランティアで、産婦人科医である著者が、17年続けてきた活動の中で出会った絆のかたちの物語が『その子をください。』です。まだ高校生だったり、結婚詐欺にあったり、既婚者であっても経済的に苦しいなどの理由で養子に出すことを望む生みの親。「本当の親子なんだけど、血がつながっていないだけなんです」「血のつながりはなくても愛し合うことを決めたら家族です。」と語る育ての親たち。著者たちの尽力によって家族となった方々の姿に胸が熱くなります。
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いちごジャム、青梅の砂糖づけシロップ、トマトピューレー、塩ハム・・・。里の母親から受け継いだ洋風の保存食。そして、干したけのこ、梅干し、みそ、べったらづけ・・・。こちらは佐藤家の義母から教わったお国風の保存食。細部まで丁寧に説明された四季折々のレシピを見ていると、「これは、美味しい!!」と確信してしまう。両家の母の教えと、著者・佐藤雅子さんのたくさんの失敗と経験がつまった『私の保存食ノート』。レシピだけでなく、明治生まれの著者が受け継いできた食の文化と食にまつわるコラムも、非常に興味深く、読み物としても愉しめる。
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まだまだ寒いからこそ、これ。前から開くとアイス、後ろから開くと温泉という、『アイス&温泉じゃらん北海道』のガイドムック。「アイス保存版」では、280軒のこだわり情報をボリュームいっぱいにお届け!ソフトクリームとの違いなどの豆知識も掲載。「マル特温泉」では、全道162軒の温泉から、ランチとセットが楽しめる特集や期間限定のプレゼントが当たる情報が満載。冷えた体を「温泉で」、温まった体に「ひんやりアイスを」。マップも付いてますので車に一冊、ぜひ常備して道内を巡ってはいかがでしょうか。
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