2024年 (令和6年)
5月12日(日)
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午後 6:00まで

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 図書館では、ふらっとあ~とでチョコレートをテーマにした写真とブローチの展示会、「ふたごの、展示会 chocolate」を開催中。
 味も値段も高級な町一番の洋菓子店・金泉堂のショーウインドーを割ったと濡れ衣を着せられた二人の小学生。信じてもらえない悔しさから、店のショーウインドーに飾られている大きなチョコレート城を盗むという計画を企て、大人に闘いを挑みます。予想できない展開にページをくる手が止まらず、読んだ後には面白い、おいしい、爽快など、いろいろなキモチが湧き起こります。不朽の名作『チョコレート戦争』

 お金と安心を両方持った親友・自分のママとの気を使わない買物が好きだった高校生の柚。ボーイフレンドの吉田くんとのデートで買った小さなくまのプーのおもちゃ、10個入300円のチョコレートバー「テイスト オブ パラダイス」。それらは、ママと買う高級な服やアクセサリーより心に残るものになりました。彼女に小さな変化をもたらしたのは、吉田くんの存在なのか、チョコレートバーの味なのか。流れゆく日常を切り取り、繊細に描いた10の短編集『いつか記憶からこぼれおちるとしても』
 定職に就かず、父の計らいで大企業に勤めることが決まった恭一。服を新調するために出かけた先で、自分がその企業に入るがために、同級生が内定を取り消されたことを知ります。同級生を思いある行動に出た恭一ですが、衝撃的な顛末を迎えることに。恭一がぼんやりと見上げた青空に掲げられた「明治ミルクチョコレート」の文字は、甘さと苦さを覚えます。山本有三の「チョコレート」を収録した『百年文庫44 汝』。 MCL編集部(そ)

三冊堂230号 (2016/02/11)