ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
皆さんの普段の生活に欠かせないインフラを支える土木工事。今回は、その中でも自分が勝手に「三大土木」に位置づけている「トンネル」、「ダム」、「橋梁」の本をご紹介します。
『トンネル誕生』は、トンネル工事の写真集です。山を掘り進めるための準備段階から、掘削、貫通、コンクリート打設などトンネル完成までの全工程が収められています。マニアックな題材ですが、緊張感あふれる作業員の方々、恐竜を彷彿とさせる重機達の姿、全面に防水シートが貼られたトンネル内部の幻想的な光景など、土木に興味が無い方にも一度ご覧いただきたい写真が満載の一冊です。
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先日、大きな音に驚いて外に出ると、冬の夜空に花火が打ちあがっていました。なぜ、人はキラキラするものに魅了されるのでしょうか。
雷鳴社の『星の辞典』は、手のひらサイズながら、写真とイラスト付きでくまなく星座や天体を紹介。表紙やレイアウトなどのデザインも心惹かれます。
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日本人の母ちゃんとアイルランド人の父ちゃんとの間に生まれた優等生の「ぼく」が通う、英国ブライトンにある「元・底辺中学校」は毎日が事件の連続です。時には貧富の差や多様性のことでギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者が、ともに考え悩み乗り越えていくノンフィクションです。
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