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日本人の母ちゃんとアイルランド人の父ちゃんとの間に生まれた優等生の「ぼく」が通う、英国ブライトンにある「元・底辺中学校」は毎日が事件の連続です。時には貧富の差や多様性のことでギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は、世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者が、ともに考え悩み乗り越えていくノンフィクションです。
『どうして肌の色が問題になるの?』は、イギリスで生まれた児童・青少年のための新しい学習用テキスト・ブックです。第5巻である本書では、人種差別のルーツとその歴史を学びつつ、なぜ人種差別はいけないのか、これからはどうすればよいかなどをQ&A方式で、楽しく学ぶことができます。作家やTV関係者など著名人の人種差別にまつわる体験談も掲載されていて、いま身近にある問題として感じられるよう構成されています。
肌の色がちがうというだけで、差別を受けた1950年代のアメリカ南部。黒人の女の子パトリシアは「とくべつな場所」をめざして、ひとりで家を出ます。そこへたどり着くまでに、さまざまな偏見や差別と直面し、つらく悲しい思いをしますが、やがてパトリシアは「とくべつな場所」にたどり着きます。彼女が大好きなその場所とは?『わたしのとくべつな場所』は、その場所を見つめるパトリシアに心震える、2011年度の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書にもなった絵本です。 MCL編集部(吾)
三冊堂481(2020/12/03)