ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
手紙。伝達手段の一つですが、電話ともメール等ともまた違う魅力がありますね。
書簡体小説、とい形式の小説があります。手紙の形式を利用してストーリーを展開させる小説の事を指します。こじらせ(?)大学院生の守田一郎が書いた手紙のみで構成される『恋文の技術』も書簡体小説の一つです。彼は大学から遠く離れた研究所にいる退屈というか淋しさというか…を慰めるべく「文通の腕を磨くため」と称し様々な相手に手紙を書きまくります。最終的にはいかなる女性も手紙一本で籠絡する技術を身に着けたいようですが、果たして-。
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9月は食生活改善運動月間です。健康になれる食に関する本を紹介します。
食べ物で病気は防げる!治せる!『「医者いらず」の食べ物事典』では、食べ物それぞれの栄養素や予防できる病気などについて、イラストを交えてとてもわかりやすく解説しています。この本を読めば食べ物の知識はバッチリ。食べ物の長所を知って家族全員が健康に!
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子どもは、死んではいけない人だから、絶対に自分から死んではいけない―。小児科医である著者・細谷亮太先生が、何度も何度も繰り返す言葉。小児がんの専門医として、たくさんの子どもたちの死を看取ってきた細谷先生は、子どもたちの死はあまりにも不条理なものだと語る。死にたくなかったのに、死ななければならなかった子どもたちがたくさんいる一方で、若者の死因のトップが自殺であるという現実。どんなに医学が進歩したとしても、人間はいつかは死ぬ。死をさけられないものと感じて「生きる」ことは、充実した「いのち」を生きるためには、とても大切なこと。『生きようよ』という細谷先生のメッセージがずしんと胸に響く。
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