ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
今日、私たちが当たり前のように知っている科学的理論や発見、発明の裏では、実は多くの女性科学者が活躍してきました。私ごとですが、最近、遺伝学にまつわる本を読み、遺伝について最大級の発見をしたバーバラ・マクリントックを知りました。またアポロ計画についての本を読む中で、この計画の成功に多大な貢献をしたキャサリン・ジョンソンを知りました。『世界を変えた50人の女性科学者たち』は、古代から現代まで、世界を変えるような偉業をなしとげたトップクラスの女性科学者50人(+α)を紹介しています。私たちがその功績を知っておきたい女性科学者はたくさんいるのです。
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キティちゃんに始まり、マイメロディにキキとララ。そして、パティ&ジミー、ゴロピカドンに、ザボードビルデュオ…。70年代、80年代の世代にとっては、とても懐かしいサンリオキャラクター達。『’70s&’80sサンリオのデザイン』を手に取ると、あまりにも懐かしくて嬉しくて、いつまででも眺めていられます。子どもの頃、サンリオショップに連れて行ってもらうことは、ちょっとしたイベントでした。あの頃のキラキラ、ワクワクした気持ちを忘れることができません。そんな昭和時代を過ごした女の子から現代の令和女子をも虜にするサンリオキャラクター。これからも女の子達の心をときめかせてほしいと思います。
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そろそろ夏本番です。肝試しやお化け屋敷が夏の風物詩ですが、今年は新型コロナウイルスの影響でどちらも楽しむのは難しそうなので、代わりに、読むと少し怖さを味わえる本を紹介します。『よもつひらさか』は若干古めで、私が学生の頃に読んだ作品です(年齢がバレてしまいますが…)。短編集で、ジャンルとしてはホラーになるとは思いますが、身の毛もよだつような恐ろしい話はありません。結末も、読んでいるうちに予想できてしまうものが多いのですが、なぜか物語に引き込まれていき、ドキドキしながら読めてしまいます。恐らく、余計なものを削ぎ落としたかのようにシンプルで、流れるような文体がそうさせるのでしょう。圧倒的な恐怖感や驚愕のラストといったものはありませんが、小説ならではの怖さを体験できるおすすめの作品です。
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