ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
1月7日は千円札の日です。1950年のこの日、1946年の新円切替後初の千円札が発行されました。この千円札の肖像画は聖徳太子でしたが、1945年8月に流通を開始した最初の千円札の肖像画は日本武尊で、その後、聖徳太子を挿み、伊藤博文、夏目漱石、野口英世と変わっていきました。ちなみに2024年には千円札、五千円札、一万円札が刷新されますが、その千円札の肖像画は北里柴三郎です。今回は、聖徳太子のあとに千円札の肖像画になった3人の偉人について書かれた本を紹介します。
農民という低い身分から出世し、日本初の内閣総理大臣に登り詰めた男・伊藤博文。今日の日本の礎を築いた博文が、激動の幕末から明治維新期にかけて見ていたものとは何だったのか?『伊藤博文』は、その生涯を、博文が初代の知事を務めた兵庫県出身の漫画家・岩田やすてる氏が熱描した一冊です。
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今年一年も最後の日となりました。みなさんはどのような一年をお過ごしでしたか? 年の終わりと始めには神社などに参拝する方が多いと思われます。『知識ゼロからのお参り入門』では、神様、諸仏、仏様、それぞれに祈るときの祝詞、真言、お経、そして作法について詳しく解説し、日本人なら知っておきたい参拝・参詣の正しいマナーとしきたりがわかる一冊です。
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窓に飾った1本の豆電球コードが、『クリスマスの大そうどう』に発展していくお話です。メリウェザーさんは、お隣さんのひと言がきっかけで、イルミネーションの装飾に夢中になり、周りのことが見えなくなってしまいます。メリウェザーさんのイルミネーションは、とてつもなく有名になり、静かだった街は、多くの見物人で大渋滞。おまけに、この巨大なイルミネーションは、とてつもなく電力を食うので、近所の家のための電力はほとんど残っていなく、クリスマスのクッキーは生焼けに。カンカンに怒ってしまった近所の人たちは…。我に返ったメリウェザーさんは、大切な人たちとささやかに過ごす本来のクリスマスの意味を思い出します。風刺たっぷりの物語ですが、ラストは、作者らしいユーモアの効いた結末になっています。
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