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ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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『不滅の昭和歌謡』は、元レコード大賞審査員である著者が百の名曲誕生のドラマとエピソードを語った一冊です。ヒット曲に恵まれなかった石川さゆりのために書き下ろされた「津軽海峡・冬景色」、演歌界では稀有なシンガー・ソングライター吉幾三の「雪國」等々、昭和歌謡史のウラ話が満載ですが、演歌界の話ばかりでなく、キャンディーズやピンクレディ、松田聖子や山口百恵など七十年代から八十年代のスーパーアイドルのウラ話なども盛りだくさんで幅広く楽しめます。
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空気が澄んで、空がきれいに見える季節になりました。中秋の名月は、一年の中で最も美しいとされてきました。今年の中秋の名月は今日、10月1日です。
竹取りの翁は、竹の中から小さな女の子を見つけ、かぐやひめと名付けて大切に育てました。美しく成長したかぐやひめに五人の若者が求婚しますが、かぐやひめは彼らに無理難題を出し断ります。それから三年後の十五夜に月からの迎えがやって来て、かぐや姫は月へと帰ってしまいます。日本最古の物語・竹取物語。『かぐやひめ』は、原作に忠実に、かつ子どもにわかりやすく描かれています。十五夜の今日、月を見上げるとかぐやひめがいるかもしれません。
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手紙。伝達手段の一つですが、電話ともメール等ともまた違う魅力がありますね。
書簡体小説、とい形式の小説があります。手紙の形式を利用してストーリーを展開させる小説の事を指します。こじらせ(?)大学院生の守田一郎が書いた手紙のみで構成される『恋文の技術』も書簡体小説の一つです。彼は大学から遠く離れた研究所にいる退屈というか淋しさというか…を慰めるべく「文通の腕を磨くため」と称し様々な相手に手紙を書きまくります。最終的にはいかなる女性も手紙一本で籠絡する技術を身に着けたいようですが、果たして-。
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