2024年 (令和6年)
7月17日(水)
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 皆さんの普段の生活に欠かせないインフラを支える土木工事。今回は、その中でも自分が勝手に「三大土木」に位置づけている「トンネル」、「ダム」、「橋梁」の本をご紹介します。
『トンネル誕生』は、トンネル工事の写真集です。山を掘り進めるための準備段階から、掘削、貫通、コンクリート打設などトンネル完成までの全工程が収められています。マニアックな題材ですが、緊張感あふれる作業員の方々、恐竜を彷彿とさせる重機達の姿、全面に防水シートが貼られたトンネル内部の幻想的な光景など、土木に興味が無い方にも一度ご覧いただきたい写真が満載の一冊です。

 続いては『ダム大百科』です。国土の根幹を司る重要な役割を持ちながら、なかなか理解されてこなかったダムと河川管理。本書は、ダムの基礎知識から、様々な工法の解説だけでなく、ダムカード収集やダムカレーの楽しみ方などダムを「見る」、「知る」、「楽しむ」ための情報が満載です。読み終える頃にはすっかりダム愛好家になってしまうかも。

 最後は、夜景の写真集『日本夜景遺産』です。日本全国の主要な夜景が網羅されたこの作品には、ライトアップされた橋梁そのものの写真や、街全体の夜景の中でも陸橋や高架橋が重要なアクセントになっている写真が多く掲載されていて、構造体としての橋の美しさを堪能できます。ダムやトンネル、橋などの土木構造物は、その役割、構造、工法が多岐に渡っていて、それぞれに異なる特徴があり、とても奥深いです。まずは、外見から興味をもっていただき、気になった方は、更に深堀りしてみてはいかがでしょうか。 MCL編集部(な)

三冊堂483(2020/12/17)