ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
今年の大会は節目の20回目となる記念大会です。南米の小国ウルグアイで産声を上げた地球上最大のスポーツイベント、サッカー・ワールドカップ。1930年の第1回大会から94年の第15回大会までを豊富な写真やエピソードを交え、大会記録、集計記録などを収録した『ワールドカップ物語』。時には種々な政治の影がちらつき、経済的な側面が強調されたり、熱狂のあまり不幸な事件が起きたり・・・。しかし4年に1度、地球上の大多数の人々を魅了し尽くしてきたワールドカップ。これまでの大会を再確認すると、試合の見方も広がるのではないでしょうか。日本代表は、1998年の第16回フランス大会に初出場し、今年のブラジル大会まで5大会連続5度目の本大会出場です。
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- 作成者:MCL編集部
2人の性格と関係性を比べてみると見えてくる。絵本の世界から友達関係、3つの物語。まずは『あらしのよるに』から。主人公は〝おおかみ″と〝ヤギ″。『おおかみと7匹の子やぎ』を思い浮かべるとわかることですが、2人は友達にはなれない間柄。ただ、2人の出会いは特別でした。出会ったのは、あらしを避けるための、まっくらな小屋の中。相手が天敵であり、ごちそうであるとは知らなかったのです。「お互い話が合うね~、明日もお会いしませんか?」なんて気さくに仲良くなった2人でしたが、シリーズ6編を通して、友情の深さがためされる数々の試練が訪れます。もしもあなただったらどうしますか?読後に教えてください。「食べたいけど、友達だから」と欲望を抑えるオオカミさんが健気。
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