
ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
桜の花びらは、その散り方などから武士道や軍人精神の象徴とされ、愛国のイメージと結びついた。咲き乱れる桜の下に大勢が集い、思いおもいに宴を楽しむ。花見の三要素として、群桜・飲食・群集を挙げているが、どれが欠けても日本の花見は成立しない。そして、こうした花の楽しみ方は、世界にはまったく存在せず、日本独自のものだとする『花見と桜』。世界に類を見ない日本固有の民衆文化の本質を見いだす、エキサイティングな【花見】論。
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社会学者の小熊英二が、上野千鶴子、東浩紀、木村草太など11人の相手と向き合い、真剣にその思想・活動について対談する『真剣に話しましょう』。あとがきに、”対談は、論文とちがって、「生もの」である。応答のなかで生まれる緊張感と即興感が長所である。内容そのものは、時事的なものであり、いずれは古くなる。”と書かれているように、そのやり取りは臨場感があり引き込まれていきます。日本国憲法制定後の国民の憲法に対する意識についても触れられているので、今だからこそ読んでおきたい一冊。
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