![Weather : Makubetsu
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ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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高校の体育館でピアノの調律に出会った少年。調律を聞いていると、音の連れてくる景色がはっきりと浮かびました。ピアノの調律に魅せられた少年は、調律師となり、故郷近くの町で働き始めます。幼い頃から深い山で聞いてきた音や、知っている木や花の名前も調律に役に立つのかも知れない。ピアノの音は世界とつながっている…。『羊と鋼の森』は、まっすぐにひたむきにピアノに向き合い成長していく青年の物語。
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人間が持つ最大の武器「言葉」は生き物である。政治家、企業経営者といった他人を引っ張っていく立場にある人々の言葉は、一般市民以上にその責任が重い。日本の政局を見つめ続けてきたベテラン記者が、政(まつりごと)の世界で流行語になった言葉を年代別に紹介する『政の言葉から読み解く戦後70年』。その背後にあった政治状況を検証し、戦後日本を分析する。巻末の戦後の歴代総理の公約・言動や政治家、官僚の失言・暴言集も面白い。
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