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人間たちが道徳的な選択にどう対処し、どのように道徳的な選択を行うかを明らかにしたことで、最も大きな影響力を与えたとされる哲学者のソクラテス。彼は、衣食住など、自身の身体的な快適さには無関心だったが、話し相手だけは必要不可欠なものとして大切にしていたのだとか。哲学とは人間とかかわるものとしたソクラテスについて、歴史的な状況などを踏まえながら描いた新しい視点の評伝『ソクラテス われらが時代の人』。
朝日新聞「論壇時評」の連載を書籍化。わたしたちという「ふつうの人」は、「原発」のような「政治」的問題は、遠くで誰かが決定するものと思い込み、考えまいとしていたのではないか。城南信用金庫理事長が発した「脱原発宣言」は、そういった問題こそ、わたしたち自身が責任を持って関与すべきだと訴え、一企業が「身の丈」を超えずして見せた「新しい公共性」への道であると述べている。”ことばもまた「復興」されなければならない”という著者の言葉に頷ける『ぼくらの民主主義なんだぜ』。
さみしさが、私を、きみに売ろうとする。
愛してほしいというのは暴力だ、だから抱きしめたいと言ってみる。
言葉が想像以上に自由で、そして不自由なひとのためにあること。ひとそれぞれの中に自分の言葉があることを伝えるのに綴られた言の葉、『死んでしまう系のぼくらに』。
だれかに愛され、そのひとを置きざりにして、
死んでみたい 夜、昼、朝、
そのスケールは様々でも、人は誰かの心に刻まれたいと願い、それを頼りに生きていく。些か淋しい生き物。 MCL編集部(そ)
三冊堂301 (2017/06/22)