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人間が持つ最大の武器「言葉」は生き物である。政治家、企業経営者といった他人を引っ張っていく立場にある人々の言葉は、一般市民以上にその責任が重い。日本の政局を見つめ続けてきたベテラン記者が、政(まつりごと)の世界で流行語になった言葉を年代別に紹介する『政の言葉から読み解く戦後70年』。その背後にあった政治状況を検証し、戦後日本を分析する。巻末の戦後の歴代総理の公約・言動や政治家、官僚の失言・暴言集も面白い。
人が集まっていろいろと話し合い、何かを決めていくということはどこにでもある。小学6年生の樹くんがファシリテーションの手法で学級会を進める物語を通して、会議やミーティングの方法論を平易に説く『ぼく、学級会の議長になった。』は、大人も子供も十分使うことができる心理学的・経営学的な手法を分かりやすく伝えます。国や地域が仲良くなるためにはどうすればいいのか「話し合い上手」に導く一冊。ステップアップするための、おすすめ図書紹介コーナーも必見です。
特定秘密保護法を成立させ、集団的自衛権の行使を主張し、民主制の根幹をゆるがす安倍晋三政権とその支持勢力は、いったい日本をどうしようとしているのか?この国で今何が起きつつありこれから何が起こるのかを検証・予測する『街場の憂国会議』。それぞれに異なった「複雑な」存在である人びとが、それぞれの異なった生活をおくれるように、後ろからそっとサポートすることが、政治のやるべきことなのではないか。(高橋 源一郎) MCL編集部(敬昌)
三冊堂300 (2017/06/15)