2024年 (令和6年)
11月24日(日)
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午後 6:00まで

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 高校の体育館でピアノの調律に出会った少年。調律を聞いていると、音の連れてくる景色がはっきりと浮かびました。ピアノの調律に魅せられた少年は、調律師となり、故郷近くの町で働き始めます。幼い頃から深い山で聞いてきた音や、知っている木や花の名前も調律に役に立つのかも知れない。ピアノの音は世界とつながっている…。『羊と鋼の森』は、まっすぐにひたむきにピアノに向き合い成長していく青年の物語。

 両親を亡くしたデビーは、おじいさんと暮らしています。ピアノを調律する音が大好きなデビーの夢は、おじいさんのような世界一のピアノ調律師になること。おじいさんはデビーにはピアノを弾いてもらいたいのですが…。自分で調律がしたくてたまらないデビーは、ある日、おじいさんに内緒でよその家のピアノの調律を始めて…。『ピアノ調律師』は、シンプルで優しい絵と文で綴られた大人にも楽しい絵本です。
 ベートーベンやショパンが弾いていたピアノは、今のピアノとはまったく別の楽器。二百年前のピアノが馬車とすれば、現代のピアノはフェラーリなのだとか。『よみがえる二百年前のピアノ』は、戦争に巻き込まれ楽器店の倉庫に眠っていたぼろぼろのピアノを日本で修復し、再び音色を奏でるようにするピアノ修復家・松尾淳さんの物語。できるだけ昔の材料を使う、こだわりの修復で復活したピアノは、二百年前のやわらかな音を聞かせてくれるのです。 MCL編集部(紀)

三冊堂302 (2017/06/29)