ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
“断面”。ある平面から観測した内部構造、なので内側の話とも言えなくもないのですが、何はともあれ“断面”。なかなか見られない。だからこそ、見てみたい、断面!!
では、『やさいのおなか』を見てみましょう。日常で比較的容易に見られる断面です。「これ なあに」という言葉とともに提示されるモノクロの不思議な模様。ページをめくると、カラーになり、あら、なんと野菜の断面であることがわかります。台所やスーパーなどで見ることのできるやさいのおなか。子ども達とともにクイズ感覚でたのしめる絵本です。
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フルカラー写真で、日本各地の動物園と水族館が紹介されている『動物園と水族館。』。この本では、独自性・環境再現などの7項目に分けて施設を紹介しています。動物が身近に感じられる写真がたくさん載せられていますし、アートな造りの施設も紹介されており、どの施設にも行ってみたいと思ってしまいます。
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一月は、和風月名で「睦月」と呼ばれています。その由来は、正月に親類一同が集まり「睦び(親しくする)の月」の意なのだそうです。
学生でも社会人でもない、夜の散歩が習慣の19歳のこと子、姉のおっとりとして頑固なそよちゃんと、妙ちきりんで優しいしま子ちゃん、笑顔が健やかで一番平らかな弟の律、詩人で生活に様々なこだわりを持つ母、規律を重んじる家族想いの父。その六人家族の日常が淡々と綴られる『流しのしたの骨』。家族の仲睦まじい様子が静かに描かれています。
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