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フルカラー写真で、日本各地の動物園と水族館が紹介されている『動物園と水族館。』。この本では、独自性・環境再現などの7項目に分けて施設を紹介しています。動物が身近に感じられる写真がたくさん載せられていますし、アートな造りの施設も紹介されており、どの施設にも行ってみたいと思ってしまいます。
『岐路に立つ「動物園大国」』では、日本の動物園が抱える問題が提起されています。多くの動物園ではライオンと言えども飼育する場所の無くなった動物は、余剰動物と呼ばれ譲渡の対象となっています。動物福祉の観点、野生動物の保護や自然環境の保全の大切さという今の動物園に求められている面からみると、日本の動物園は転換の時期にあると言えそうです。
動物園でアルバイトを始めた主人公 飛鳥がある日、夜間動物園の見回りをを頼まれ一緒に当番をした不破が、動物と心が入れ替わることのできる特殊能力を持っていると気がつくファンタジー『夜は不思議などうぶつえん』。ヒグマのエリーがパンダカーに乗って喜ぶシーンには苦笑。動物の感情に入ることのできる不破が語る「動物から見た人間は縛られ好きの奇妙な生き物」という言葉が深く印象に残りました。 MCL編集部(由)
三冊堂593(2023/2/2)