ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
3月2日は、「ミニの日」。「ミ(3)ニ(2)」の語呂合せに因み、ミニチュアや小さいものを愛そうという日です。
毎日の様に使う箸。箸置きも皆さまはお使いでしょか?30年近く箸置きを蒐集している著者による『箸置きの世界:食卓の小さな遊び』。古代から現代までの箸置きの歴史をたどり、豊富な写真で魅力を紹介しています。動植物、身近な道具や、丸まって寝ている猫、かじり跡のあるスイカ、ひょっとこなどユニークな物も見もの。ささやかにそっと置くだけで心が和み、大きく心が躍ります。
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作者は違うのにどこか似たものを感じる・・・そんな時は表紙に共通点があるのかもしれません。そんなわけで今回は表紙のイラストレーターさんが同一のものを集めてみました。初回(続くかなぁ)は食べ物イラストレーターのイナコさんです。温かさを感じるイラストは、とてもキレイで美味しそうなものばかりです。
『おにぎり処のごちそう三角』は、若くして最愛の妻を失い失意の元料理人秋宗が、ひょんなことから潰れかけの「おにぎり処バーベナ」で働くことから始まる物語です。お店は不安定ながらも確かな絆で親子になろうとするオーナー桜子と、桜子の義理の息子夏樹二人の大切な場所。二人の居場所を守りたいとの思いから、斬新な発想と確かな料理の腕前で握られるおにぎりは、いつしか人と人の手も握り合わせていきます。読み終わった後には美味しいおにぎりが食べたくなる一冊です。
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