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3月2日は、「ミニの日」。「ミ(3)ニ(2)」の語呂合せに因み、ミニチュアや小さいものを愛そうという日です。
毎日の様に使う箸。箸置きも皆さまはお使いでしょか?30年近く箸置きを蒐集している著者による『箸置きの世界:食卓の小さな遊び』。古代から現代までの箸置きの歴史をたどり、豊富な写真で魅力を紹介しています。動植物、身近な道具や、丸まって寝ている猫、かじり跡のあるスイカ、ひょっとこなどユニークな物も見もの。ささやかにそっと置くだけで心が和み、大きく心が躍ります。
洗濯バサミも、想像を膨らますと…ブランコに見立てて、あら!愉快!日用品を様々な何かに見立てて、ミニチュアの世界へ誘う写真絵本『くみたて』。発想とユーモアに驚くとともに、何故か懐かしくも感じる絵本。リコーダーやカスタネットなど、見立てられたモノ本来を使用した時の記憶も、呼び覚まされるからでしょうか?
アイヌのビーズを代表するのが、タマサイ、シトキと呼ばれる首飾り。「タマサイ」は玉を連ねたものを意味し、「シトキ」はタマサイにつけられた飾り板を指すのだそうです。『アイヌのビーズ:美と祈りの二万年』は、考古学、文化人類学、アイヌ文化の研究者などが、それぞれの立場から北海道のビーズや、世界のビーズを論じ、学際的にアイヌのビーズについて知ることができる1冊。色鮮やかな青い玉が目を引く、表紙の首飾り。下方のシトキは、椀の蓋が用いられているのだそうです。その他、ヒグマの牙や銭貨がビーズと一緒に綴られたものなど多種多様です。連綿と続く小さく美しいビーズの世界に魅了されます。 MCL編集部(は)
三冊堂597(2023/3/2)