2024年 (令和6年)
11月23日(土)
午前10:00から
午後 6:00まで
ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
[BookShelf Image]:1958
「Uターン現象」=地方から都市へ移住した者が再び地方の生まれ故郷に戻る現象―。北海道の中央部にあるかつての炭鉱町。財政破綻し、寂れてしまった過疎の町で、『向田理髪店』を営む向田康彦は、札幌の就職先を辞め、理髪店を継ぐと言い出した息子に困惑気味。後継ぎ問題、若者の流出、町おこし、高齢化、嫁取り問題・・・。過疎の町が抱える問題の数々に、身につまされる思いを感じる。
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- 作成者:MCL編集部
[BookShelf Image]:1950
高校の体育館でピアノの調律に出会った少年。調律を聞いていると、音の連れてくる景色がはっきりと浮かびました。ピアノの調律に魅せられた少年は、調律師となり、故郷近くの町で働き始めます。幼い頃から深い山で聞いてきた音や、知っている木や花の名前も調律に役に立つのかも知れない。ピアノの音は世界とつながっている…。『羊と鋼の森』は、まっすぐにひたむきにピアノに向き合い成長していく青年の物語。
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- 作成者:MCL編集部