2024年 (令和6年)
11月24日(日)
午前10:00から
午後 6:00まで
ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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秋も深まり、ジビエなど山の幸も旬を迎える今日この頃。赤ワインを美味しくいただける季節がやってきました。今回は、図書館に数あるワインに関する本の中でも、マニアックな三冊をご紹介。専門用語もどんどん使って行きますので、我こそはというワイン通の皆様、最後まで読んでいただければ幸いです。
それでは一冊目、『ブルゴーニュ コート・ドールの26村』。ワイン通のワインといえばブルゴーニュで異論は無いでしょう。本書はタイトルどおり、ブルゴーニュのアペラシオンと、著名な生産者を紹介しています。特筆すべき点として、各村のクリマの地図が掲載されているのですが、グラン・クリュやプルミエ・クリュのほかに、ヴィラージュクラスの畑まで網羅してありますので、ブルゴーニュ好きを自認する方は、じっくり眺めて頭の中に叩き込んでおくことをお勧めします。
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- 作成者:MCL編集部