2017年(平成29年)
12月15日(金)
Weather
午前10:00から
午後 6:00まで

ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・

 井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』

本と本 本はつながる。    
本と人 本とつながる。    
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。

[BookShelf Image]:1950

 高校の体育館でピアノの調律に出会った少年。調律を聞いていると、音の連れてくる景色がはっきりと浮かびました。ピアノの調律に魅せられた少年は、調律師となり、故郷近くの町で働き始めます。幼い頃から深い山で聞いてきた音や、知っている木や花の名前も調律に役に立つのかも知れない。ピアノの音は世界とつながっている…。『羊と鋼の森』は、まっすぐにひたむきにピアノに向き合い成長していく青年の物語。

続きを読む...

[BookShelf Image]:1935

 人間たちが道徳的な選択にどう対処し、どのように道徳的な選択を行うかを明らかにしたことで、最も大きな影響力を与えたとされる哲学者のソクラテス。彼は、衣食住など、自身の身体的な快適さには無関心だったが、話し相手だけは必要不可欠なものとして大切にしていたのだとか。哲学とは人間とかかわるものとしたソクラテスについて、歴史的な状況などを踏まえながら描いた新しい視点の評伝『ソクラテス われらが時代の人』

続きを読む...

[BookShelf Image]:1927

 人間が持つ最大の武器「言葉」は生き物である。政治家、企業経営者といった他人を引っ張っていく立場にある人々の言葉は、一般市民以上にその責任が重い。日本の政局を見つめ続けてきたベテラン記者が、政(まつりごと)の世界で流行語になった言葉を年代別に紹介する『政の言葉から読み解く戦後70年』。その背後にあった政治状況を検証し、戦後日本を分析する。巻末の戦後の歴代総理の公約・言動や政治家、官僚の失言・暴言集も面白い。

続きを読む...