2019年 (令和元年)
5月24日(金)
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午前10:00から
午後 6:00まで

ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・

 井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』

本と本 本はつながる。    
本と人 本とつながる。    
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。

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 「桐島、部活やめるってよ」で小説すばる新人賞を受賞した作家・朝井リョウさんの作品『少女は卒業しない』。今日、わたしはさよならする。図書室の先生と。退学してしまった幼馴染と。生徒会の先輩と。部内公認で付き合ってるアイツと。放課後の音楽室と。ただひとり心許せる友達と。そして、ずっと抱えてきたこの想いと。廃校が決まった地方の高校、最後の卒業式。少女7人が迎えるそれぞれの別れを、瑞々しく描く連作短編集。恋愛あり、友情あり、成長あり。青春の全てがここに詰まっています。

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 ソメイヨシノは、日本で一番多く植えられている桜です。『さくら研究ノート』では、一年をとおして、ソメイヨシノの木が、どうのように変化していくかをイラストでわかりやすく、丁寧に解説してくれます。桜の花は、少しずつ花びらの重なり方がちがうのだとか。そのため、落ちるときに、くるくる回ったり、飛んでいったりする花びらがあるのだそうです。桜の花びらがハラハラと舞う光景が、とてもドラマチックに見えるのには、こういった理由があったのですね。北海道の桜の開花は、例年4月の下旬から5月のゴールデンウィークの頃ですが、今年は桜の開花も早まりそうな予感がします。

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 「星月夜」「ひまわり」「夜のカフェテラス」など、ゴッホの傑作が生まれたのは最後の3年間でした。『ゴッホ-最後の3年』は、日本の色彩に憧れて向かった南フランス・アルルでの生活と、それぞれの作品が生まれた背景がマンガ風にポップな絵とセリフで描かれています。画家としての生活を経済面からも精神面からも支えてくれた弟テオとの書簡も掲載されています。

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