ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
マンガやアニメの登場人物たちの住む家はどんな間取りなのだろう。そんなことを考えたことはありませんか?『名作マンガの間取り』は、「ドラえもん」や「サザエさん」などのマンガやアニメの背景として描かれている住まいの情報をもとに、設計士が分析し、間取りを書き起こしたものを集めた一冊。間取りをイメージすることで、好きな作品をより身近に感じることができるかもしれません。
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人の縁が次々とつながった、類稀なる世界に2つとない幕別町の宝物、「北の本箱」がスタートしたのは平成9年11月。
24日にご逝去した社会派ミステリーで知られる作家・森村誠一さんは、幕別町の町友で、「北の本箱」に本を寄贈してくださるお一人でした。森村さんがこれまでに寄贈してくださった7,200冊の本の中から、この三冊をお届けします。
硬派な作品が多い森村さんは、猫好きとしても知られています。『猫の話』は、17人の名文家による猫にまつわるエッセイ集。写真家の藤原新也が野良猫に餌をやった経験は、たった一回だけ。池波正太郎は、自分の家に猫がいないことは考えられないと語ります。登場するさまざまな猫に、森村さんはどんな思いを馳せていたのでしょうか。
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