2020年 (令和2年)
9月20日(日)
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午前10:00から
午後 6:00まで

ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・

 井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』

本と本 本はつながる。    
本と人 本とつながる。    
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。

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 9月は食生活改善運動月間です。健康になれる食に関する本を紹介します。

 食べ物で病気は防げる!治せる!『「医者いらず」の食べ物事典』では、食べ物それぞれの栄養素や予防できる病気などについて、イラストを交えてとてもわかりやすく解説しています。この本を読めば食べ物の知識はバッチリ。食べ物の長所を知って家族全員が健康に!

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 子どもは、死んではいけない人だから、絶対に自分から死んではいけない―。小児科医である著者・細谷亮太先生が、何度も何度も繰り返す言葉。小児がんの専門医として、たくさんの子どもたちの死を看取ってきた細谷先生は、子どもたちの死はあまりにも不条理なものだと語る。死にたくなかったのに、死ななければならなかった子どもたちがたくさんいる一方で、若者の死因のトップが自殺であるという現実。どんなに医学が進歩したとしても、人間はいつかは死ぬ。死をさけられないものと感じて「生きる」ことは、充実した「いのち」を生きるためには、とても大切なこと。『生きようよ』という細谷先生のメッセージがずしんと胸に響く。

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 暑かった8月も終わり、暦の上でももう秋です。今回は、歴代直木賞作家による「読書の秋」と「食欲の秋」を一度に楽しめるエッセイ集三冊を紹介します。

 まずは、「少年と犬」で今年の第163回直木賞を受賞した馳星周さんの『喰人魂』です。馳さんは、大のサッカー好きでも知られ、本場のサッカーを生で楽しむために頻繁にヨーロッパに出かけますが、イングランドとドイツは「美味しいものが無いから」と敬遠気味です。逆に、イタリアのサッカーは守備的で好きではないのですが、「飯が旨いから」と何度も足を運ぶほど食に対するこだわりが強い方です。(サッカーも料理も美味しく至福なのはスペインだそう。)高級グルメから、道産子ならではのジンギスカンのタレまで、さまざまなエピソードから馳さんのエネルギッシュな人柄が伝わってきます。

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