2018年(平成30年)
6月23日(土)
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午前10:00から
午後 6:00まで

ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・

 井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』

本と本 本はつながる。    
本と人 本とつながる。    
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。

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 2月1日~4月30日は、建設産業の労働時間短縮推進キャンペーン期間です。建設中の大きな建造物を、作業中の作業員といっしょに「アオリ技法」(被写体を下から上に撮影する方法)で撮影したものを集めた『建設中。』。規則正しく組みあがった鉄柱は、まるで巨大な芸術作品のようです。ビル、トンネル、駅、高速道路、空港など、普段なかなか見ることができない建造物の建設過程を美しい写真で見られる一冊です。
 劣悪な労働環境の実態に迫った『ルポコールセンター』。様々な問題を抱えた、あるコールセンターの実態を綴っています。「頑張れば報われる」、「お客様は神様」といった日本社会の習わしが労働者に与えたとてつもないストレスよる離職率9割の現実。シングルマザーや若者の雇用環境など、現代社会の労働や雇用に関する様々な課題を知れる一冊です。
 労働時間短縮と対極にある「残業」の問題ついて、どう取り組むべきかを追求した『なぜ、残業はなくならないのか』。長時間労働の是正問題に関し、政府が進める「働き方改革」の矛盾点を指摘しています。日本の労働現場の問題点を働く側、雇う側の双方に気づかせてくれるような一冊です。 MCL編集部(こうた)

三冊堂338 (2018/03/08)

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 昭和から平成までの塾業界を舞台に繰り広げられる、大島家三代の家族の物語『みかづき』。フィクションだけれども、現実に起こった教育の変遷もしっかりと描いている。教育に熱い情熱を注ぎ、奮闘する大島家の面々。教育に携わる人にも、色々な立場の人がいるのだと実感する。これからも様々な形で、教育は変わり続けていくのだろう。どのような形であっても、子ども達の学びに寄り添うことのできる環境であってほしいと切に願う。

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 いじめ撲滅に取り組んでも、「脳科学的に見て、いじめは本来人間に備わった“機能"による行為ゆえ、なくすことはできない」と、脳科学者である著者は言います。仲が良いほど、規範意識が高い集団ほどいじめも起こりやすいのだとか。 『ヒトは「いじめ」をやめられない』は、いじめの回避策を考えて行くことが良好な人間関係を維持するための最善策である、とその回避策を脳科学の観点から説いていきます。

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