ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
日本びいきの恋人ジェニファーから、結婚を承諾する条件として日本へのひとり旅を命じられたアメリカ人青年のラリー。日本には気が遠くなるような歴史がある。それも他国と国境の接していない島国の固有の歴史、日本人が営々と育んだ深い文化。日本各地を導かれるように旅をするラリーが最後に訪れた釧路で出会ったものとは…。外国人の視点から日本を描く『わが心のジェニファー』。
- 詳細
- 作成者:MCL編集部
他の国のことばでは、そのニュアンスをうまく表現できないことばが世界には色々あるようです。『翻訳できない世界のことば』は、それぞれのお国柄がしのばれる、ひとことでは訳せない世界のユニークな単語とその意味が、優しいイラストと共に掲載されています。「FORELSKET」は、ノルウェー語で「語れないほど幸福な恋におちている」。「COMMUOVERE」はイタリア語で、「涙ぐむような物語にふれたとき、感動して胸が熱くなる」。日本語では「ボケッと」「木漏れ日」「積ん読」などが掲載されています。「木漏れ日」を「ポケッと」眺めるのは日本人だけなのでしょうか?
- 詳細
- 作成者:MCL編集部