2024年 (令和6年)
7月17日(水)
午前10:00から
午後 6:00まで
ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
[BookShelf Image]:4558
電話。声しか聞こえない、という状況が不思議な世界を想像させてくれることがあります。
ある一日を『ターン』することになってしまった銅版画家の真希。なぜかこの世界には真希以外誰もおらず、ある時間になると世界はまたはじまりと同じ状態に戻ってしまう。そんな時間が150日も経過した時、突然電話が鳴り-。誰もいない真希の世界と、元の世界をつなぐ唯一の手段は電話。この電話を機に少しずつ繰り返しの毎日が変化をし始めます。
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- 作成者:MCL編集部