2024年 (令和6年)
5月5日(日)
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午前10:00から
午後 6:00まで

 

 『木材工場を見学して』

 「ガー!ゴー!」。ものすごい音に思わず耳をふさぎたくなった。瀬上晃彦さんが社長を務める「オムニス林産」という製材工場内を、見学者全員ヘルメット着用で、案内していただいた時のことだ。  
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 今まで抱いていた「製材工場」のイメージといえば、ものすごい力が必要で、働いている人は若い男の人ばかりだと思っていた。けれど実際は機械化されており、丸太がベルトコンベアの上を自動でゴロゴロと転がり、太さごとに選別されていた。一人の社員さんが木から随分と離れたところで複数の画面を見ながらその様子をチェックしていた。それを遠隔オペレーションシステムと呼ぶのだと、瀬上社長が教えてくれた。工場見学を通し、この仕事には体力だけではなく、集中力、観察力、注意力が必要なのだと感じた。
editer sega 02 その後、事務所に移り社長から色々なお話を聞いた。その中で一番私の印象に残ったことは「カラマツ」についてだ。
 「カラマツ」は元々は長野県が原産なのだという。成長がはやく、しかも丈夫なので、今後は住宅用に有効利用しようと考えているそうだ。有効利用しなければ山には元気がなくなってしまうけれど、有効利用することで山は元気になるのだと教わった。
 本州は、急な斜面が多く木を運び出すのが大変だが、北海道は、広い平地が多いため木を比較的運びやすいという。将来、自分が家を建てる時に北海道のカラマツを使いたいと思った。

取材先:オムニス林産協同組合
執筆者:森下実紀