![Weather : Makubetsu
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Time : 2024-07-16T20:07:55+09:00
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ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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作者は違うのにどこか似たものを感じる・・・そんな時は表紙に共通点があるのかもしれません。そんなわけで今回は表紙のイラストレーターさんが同一のものを集めてみました。初回(続くかなぁ)は食べ物イラストレーターのイナコさんです。温かさを感じるイラストは、とてもキレイで美味しそうなものばかりです。
『おにぎり処のごちそう三角』は、若くして最愛の妻を失い失意の元料理人秋宗が、ひょんなことから潰れかけの「おにぎり処バーベナ」で働くことから始まる物語です。お店は不安定ながらも確かな絆で親子になろうとするオーナー桜子と、桜子の義理の息子夏樹二人の大切な場所。二人の居場所を守りたいとの思いから、斬新な発想と確かな料理の腕前で握られるおにぎりは、いつしか人と人の手も握り合わせていきます。読み終わった後には美味しいおにぎりが食べたくなる一冊です。
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- 作成者:MCL編集部
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![](/images/columns/sansatsudou/ura_sannsatsu050209.png)
“断面”。ある平面から観測した内部構造、なので内側の話とも言えなくもないのですが、何はともあれ“断面”。なかなか見られない。だからこそ、見てみたい、断面!!
では、『やさいのおなか』を見てみましょう。日常で比較的容易に見られる断面です。「これ なあに」という言葉とともに提示されるモノクロの不思議な模様。ページをめくると、カラーになり、あら、なんと野菜の断面であることがわかります。台所やスーパーなどで見ることのできるやさいのおなか。子ども達とともにクイズ感覚でたのしめる絵本です。
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- 作成者:MCL編集部