ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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古田織部を師にもつ茶人・小堀遠州は、利休の世界に”綺麗”という感覚を加え”綺麗さび”を大成した人物。小堀遠州を流祖とする大名茶道、遠州茶道宗家の十三世家元である著者が、日本人が古来大切にしてきた、みる、きく、かぐ、あじわう、ふれるという「五感」に基づく美意識を、茶道の視点からひもといた『日本の五感 小堀遠州の美意識に学ぶ』。”綺麗さび”とは、対極の価値を受け入れることで生まれる美意識である、多重性ある「デュアルスタンダード」そのものであるのだとか。茶の道を通しての日本の文化を垣間見れます。
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- 作成者:MCL編集部
親友・賀来千賀子の兄に自身の事務所で働くよう説得する<お兄ちゃんのスカウト>、お世話になった出版社のスタッフをひたすら褒めちぎるだけのパーティを企画する<おめでとう新福さん>、「ママは、さくらももこなんでしょ?」母の正体に気付き始めた幼い息子と攻防を繰り広げる<深まる息子の疑惑>など、笑いの絶えない日常が綴られたさくらももこさんのエッセイ『さくら日和』。
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