![Weather : Makubetsu
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ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
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司書が図書館でどういう仕事をしているか、イメージすることができるだろうか。司書といえば、カウンターで、本の貸出と返却された本を棚に戻す仕事だと思っている人も少なくないだろう。司書の仕事には、いわゆる“窓口業務”のほかにも、見えない仕事が実はたくさんある。『司書のお仕事』は、司書が普段どんな仕事をしているか、具体的にわかるように書かれている。ストーリー形式になっているので、とても読みやすく、図書館のことを何も知らない人でも興味を持ってもらえる内容となっている。文中には、図書館の用語もたくさん出てくるが、その一つひとつに対して、注釈や解説がきちんとついている。これから、図書館の仕事に就きたいと考えている人や、司書課程で勉強を始めたいと考えている人たちにとって、とても参考になる一冊。現役だけれども、まだまだ未熟者の私にとっても…。初心を忘れるべからず。
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- 作成者:MCL編集部
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[BookShelf Image]:2700
古田織部を師にもつ茶人・小堀遠州は、利休の世界に”綺麗”という感覚を加え”綺麗さび”を大成した人物。小堀遠州を流祖とする大名茶道、遠州茶道宗家の十三世家元である著者が、日本人が古来大切にしてきた、みる、きく、かぐ、あじわう、ふれるという「五感」に基づく美意識を、茶道の視点からひもといた『日本の五感 小堀遠州の美意識に学ぶ』。”綺麗さび”とは、対極の価値を受け入れることで生まれる美意識である、多重性ある「デュアルスタンダード」そのものであるのだとか。茶の道を通しての日本の文化を垣間見れます。
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