ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
ミシンはある、でも…。布のこと、糸のこと、道具のことなどが分からない!!初心者の疑問やトラブルに答えてくれる『ゼロからはじめるミシン生活』。春の日差しにぴったりのプリーツつきカーテン、カフェカーテン、かんたんカーテンなどを作ってみませんか?カーテン用布の買い方・選び方も掲載。雑貨、バッグ、洋服などのつくり方、洋服づくりのテクニックまで丁寧に解説します。
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今月、作家・太宰治が戦時中に執筆した代表作の一つ、「お伽草紙」の直筆原稿が見つかり、現在、日本近代文学館で特別展が開催されてます。
写真家・林忠彦が撮影した有名な太宰治の写真、「太宰 治 酒場ルパンで、銀座」を見るとそうとは感じませんが、太宰の随想「九月十月十一月」では、長編小説を書くために滞在した茶店のおばさん、娘さんと打ち解けるのに三月かかったとあるように、器用ではない人だったそうです。前出の作品のほか、話の引き出しが少ない、自然に話が脱線していくなど、「話すこと」に関わる古今の書き手たちによる選りすぐりのエッセイ32篇を収録した『暮らしの文藝 話しベタですが…』。多様なジャンルの著名人の人となりが垣間見られるようです。
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詩人・童話作家として知られる宮澤賢治は、家業の質屋を継ぐべき長男として生まれましたが、優秀だったことから学問の道に進みます。しかし、家業を嫌いながらも理想を求める世間知らずなところがあり、なかなか自立できません。勤勉で優秀な商人であり、熱心な篤志家でもあった父・政次郎は、この息子にどう接するべきか苦悩します。そんな賢治も、妹の死をきっかけに創作に情熱を注ぐようになり、やがて独り立ちしてゆきます…2017年に直木賞を受賞した『銀河鉄道の父』は、紆余曲折に満ちた宮沢賢治の生涯を父・政次郎の視点から描いた心温まる一冊です。
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