ジャンル分類と50音順の並べ方だけだと、本が孤独に見えることがあります。本を文脈でつないでみると、本と本がつながって、違う表情が見えてきます。なぜ、三冊かというと・・・
井上ひさしは「ニホン語日記」にこう書いています。『混沌たる時の流れを過去・現在・未来と三つに区切ると、時間が辛うじて秩序だったものになる。鮨屋の主人は自店のにぎりを「松・竹・梅」 に分け、鰻屋の亭主は自店の鰻丼を「特上・上・並」の三つに分けて、店の売り物のすべてを表す。混然としたものを一つで言ってはわけがわからない。二つで言っても据わりがわるい。三つに区分して言うと突然、構造が安定し、混然としたものの正体が見えてくる』
本と本 本はつながる。
本と人 本とつながる。
人と人 本でつながる。
さあ、「三冊堂」!開店のお時間です。
4月の最もポピュラーな異名は「卯月(うづき)」ですが、そのほかにもさまざまな名前があります。
稲の苗などを植える月という意味からきているのが、「種月(うづき)」。イネは大きく短粒で粘り気のあるジャポニカ種と長粒でぱさぱさしているインディカ種に二つに分かれるそうです。稲と鳥と太陽という観点から日本文化の原点を追う『稲と鳥と太陽の道』。日本のイネは、中国南部のミャオ族によってもたらされたなど、科学的な視点や世界の風習を織り交ぜた仮説は、他の本にも手を伸ばしながら読みすすめるほど、知的好奇心の糸が広がります。
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4月に向け徐々に気温が暖かくなり、そろそろ真冬装備はきついかなと感じる今日この頃。春物と冬物をうまく扱いながら夏へ向けて衣替えするにはいいタイミングだと思います。
衣替えのタイミングは、1年間着なかった服などを断捨離するのに最適!といった話をよく聞きます。『だれにでもつくれる最強のクローゼット』では、いらない服だけを抜き出して捨てるのではなく、服全体をみて種類別に把握する必要性の大切さを知ることができます。そのほかにも、様々な最強のクローゼットを作り上げるために必要な心得や、自分の骨格スタイルに合わせた服の見つけ方などがギュギュっと詰まった1冊です。
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本のタイトルが長いものがある一方で、一文字だけのものもあります。そんな中でも、ひらがな一文字の本は数が少ないそうです。ひらがな一文字のタイトルからは内容が想像しにくいですが『あ』は、小さな針金の人が色々な物に出会うおはなしです。出会いの喜びを写真で描かれており、内容も文ではなくほとんどひらがな一文字で話しが進んでいきます。ですが、不思議と小さな針金の人の感情が伝わってくる絵本です。
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